最近焼津旧港に停泊している近海鰹船、高知県の第123佐賀明神丸。
年間5億円以上を水揚げし、何度も近海鰹船の水揚額日本一になった漁業界では有名な船。
焼津への水揚げは殆んど無いので、雄姿を見るのは久し振り。

九州から太平洋岸を北上する鰹を追う漁が始まっているのですが、何故か焼津港に。
理由は燃油高騰対策。
近海鰹漁は生の鰹、鮮度が値段に直結するので3~7日程度の操業、魚倉は一杯でなくても高速で港に直行。
水揚げを終えるとすぐに漁場に復帰。
年間50~60回の操業をするパターン。
車も同じですが、高速走行はアンチ省エネ。
そこで冷凍設備を持つ同船は、遠洋鰹漁と併用。
航海は長くなりますが、漁獲した鰹は凍結して満船で帰港。
冷凍なので鰹の値段は下がりますが、急いで帰港する必要は無し。
省エネ航行で燃費の削減効果は大きくなるはず。
近海の鰹船の水揚基地は、回遊する鰹に合わせ鹿児島県枕崎、山川。
高知県土佐清水、和歌山県那智勝浦、静岡県御前崎、焼津、沼津。
それから千葉県勝浦、銚子、茨城県那珂湊、福島県中之作、最後は宮城県気仙沼。
ところが遠洋鰹船の水揚は大部分が焼津港。
これからは、その雄姿を目にする機会が増えそうです。
- 2013/02/22(金) 20:15:40|
- 徒し事
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
元市民としては、勉強になるネタです。
焼津は、加工施設が多いのでしょうか。
大崩から下ると、いぶし煙が鼻に付くが、キライでは有りません。(元市民)
昨日の夕飯は、生カツオの刺身でした。
- 2013/02/22(金) 21:44:42 |
- URL |
- 三振王 #mQop/nM.
- [ 編集]
食後に大崩を越えれば、浜当目。
今日は虚空蔵尊の縁日です。
静岡県民的には冨士山の日、焼津市民的は虚空蔵尊です。
いぶし煙はなまり節かかつお節工場ですね。
不況で廃業する方が多いです。
- 2013/02/23(土) 06:37:27 |
- URL |
- Mantra親父 #-
- [ 編集]
凄い船ですね。
一か月4000万稼ぐんですか、何人乗船しているのですか?
下手な企業は足元にも及ばないですね。
- 2013/02/23(土) 16:56:37 |
- URL |
- ハーモニー #-
- [ 編集]
今年から船頭や船員が殆ど変わり、鰹一本釣りのスタイルから調査船に切り替わりました。調査船というのは、周りに船のいない海域で鰹の群れや反応を見つける仕事で、他の船に情報提供するのが仕事です。水揚げは関係なく、給料制です。燃料、鰯(鰹の餌)、食料などは国から援助されています。
- 2013/11/06(水) 14:14:12 |
- URL |
- #-
- [ 編集]
10数年前、地元の遠洋鰹船が開発センターの傭船になりました。
減価償却負担が大きいときは良いですね。
- 2013/11/07(木) 05:50:03 |
- URL |
- Mantra親父 #-
- [ 編集]